2015年4月26日日曜日

ニャンドゥティの仲間たち ②花あみルーム

大型連休前半が始まりましたね。天気も良くておもわずウキウキしてきます。

さて、前回はブラジルで「ニャンドゥティ」を団体名に使っているテネリフェレースのサークルのご案内をしました。

木枠と布を使わない作り方は、手軽にできますし、何しろ、等間隔で作れるのが魅力。日本にもテネリフェレースの伝統があることですし、何か近い道具はないかな、と思っていたところ、クローバーさんで出ている「花あみルーム」がありました。もちろん、すでにご存知の方も多いかと思いますが、糸をご紹介したようなDMCのコットンパール8番もしくはレース糸に変えるとかなりニャンドゥティに近い、、、というかそのもの。

クローバーさんのレシピには「ニャンドゥティ風」として写真付きの作り方が載っています。これはまさにニャンドゥティの伝統柄、ジャスミンの花=Jasmín Poty です。結目のみにボンドを使い、アイロンがけで仕上げていますが、糊付けしてピン打ちして乾かせばさらにニャンドゥティに近くなるでしょう。

ニャンドゥティ風花モチーフの作り方
http://www.clover.co.jp/recipe/hana_motif.pdf

モチーフのつなぎ方
http://www.clover.co.jp/recipe/shikaku_doilly.pdf

道具を一から揃えるのはしんどそうだ、、、という方、ぜひこの花あみルームをためされてはいかがでしょうか?!


2015年4月6日月曜日

ニャンドゥティの仲間たち① ブラジル renda SOL

しばらく更新が滞っていました。3月のワークショップの準備にじっくり取り組んでいる間にあっと言う間に時間が過ぎていきました。気がつけば桜も盛りを過ぎて春の気配が漂っていますね。

さて、本日はニャンドゥティの仲間についてお話ししたいと思います。 ニャンドゥティはパラグアイの伝統工芸ですが、その歴史を見ると起源はヨーロッパにさかのぼると考えられます。影響を受けたとして有名なのものとしてはスペイン、カナリア諸島に伝わるテネリフェレースです。テネリフェレースについて詳しくは後日、ご紹介したいと思います。大きな違いはニャンドゥティが平面の布を使って作るのにたいして、テネリフェレースは円形もしくは四角の小さなピンクッションに虫ピンを刺してそのピンに糸をかけて作っていきます。できあがったモチーフ同士をつないで大きな模様を作ります。

偶然にもFacebookを通じてブラジルでこのテネリフェレースを作っている方Elizabethさんと知り合うことができました。ブラジルではこのレースのことをrendaSOLとよんでいるそうです。Elizabethさんが送ってくれたrendaSOLの道具はテネリフェのピンクッションよりさらに機能的なものでした。


しっかりとした厚紙に糸を通していき、そこに別糸をかけていくやり方です。写真の小さい方で40箇所、80本。大きい方で60箇所120本のテネリフェレースが作れます。このやり方ですと布からモチーフを外す時に誤って糸を切ってしまうこともないし、なにしろ道具が小さいのでどこにでも持っていけて手軽にできるのがいいところですね。つなぎのテクニックを研究すればニャンドゥティに応用できそうです。いつかこれでワークショップができたらいいなあ、、と夢見てしまいました。


下記のサイトで歴史のところを読んだら、「ブラジルレースとしてフランスで作られていたが、もともとはスペインから、メキシコ、フィリピン、プエルトリコを経てブラジルに伝わったもの」と書いてある箇所がありました。スペインからフランスに直接行かなかったところが面白いですね。

ブラジルのテネリフェレースサイト
www.rendasol.org.br


Elizabethさんのアップした動画


※本ブログ上で使われているニャンドゥティの用語、文章、画像、作図は本ブログ管理人によるものです。ここで書かれている事を参考になさって、他でご使用になる場合は出典を明記してください。