2014年11月27日木曜日

パラグアイの風景

晩秋の東京ですね。まだ見ぬパラグアイに思いを馳せてみたり、、、
DiegoとMatiasの二人のアルゼンチンの若者が自転車で南米を旅した記録の写真集。
「Jopara Paraguay」セルバンテス書店にて販売させていただいております。

2014年11月12日水曜日

ワークショップのお知らせ

おかげさまで満席になりました。ありがとうございます。

東京、駒込にあるギャラリーmf collection galleryさんでニャンドゥティを使ったブローチを作るワークショップをさせていただくことになりました。
詳細、お申し込みはmf galleryさんにお問い合わせ下さい。
http://mfcg.blog90.fc2.com/blog-entry-175.html

 初心者の方でも作りやすいようにアレンジしてありますのでご興味のある方、ぜひご参加下さい。

2014年11月9日日曜日

ニャンドゥティの手ほどき書、来週水曜日より再販開始です

市ヶ谷のセルバンテス書店にて再版の発売を開始します。どうぞよろしくお願いいたします。再販の記念に、パラグアイの布小物、パラグアイからきたニャンドゥティのクリスマスツリーの飾り(写真のもの他にカラフルなものもあります)を少しですが販売いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
セルバンテス書店の所在地は下記リンクよりご覧頂けます。
http://interspain.ocnk.net/page/5


2014年11月7日金曜日

ニャンドゥティの手ほどき書、もうすぐ再版です

Ya está punto de salir la segunda edición de El cuaderno de ñandutí de Kumiko en Japón. Ahora estoy haciendo encuadrnación a mano.



お待ち戴いた皆様、ありがとうございます。アルゼンチン本国で在庫切れとなって販売休止しておりました、ニャンドゥティの手ほどき書「El cuaderno de ñandutí de Kumiko」の再版準備、最終段階に入りました。アルゼンチンから本のデータを送ってもらい、イラストを全て描き直し、デザイン面ではosanai design studio様の全面ご協力をいただいて、印刷が上がって参りました!
あとは製本するだけ、、、です。上がってきた印刷物を自分で綴じて製本する、これは当初アルゼンチンでも「やりたいね」という案は上がっていたのですが時間的に余裕が無くホチキス留めして上から糸を渡す、という方法で製本しました。というわけで再版では手製本に挑戦、ということでosanai design studio様のご指導のもと、製本工房リーブルにて製本用の針と目打ちを購入、せっせと製本にはげんでおります。
 11月中旬にはセルバンテス書店の店頭にて販売予定。再版記念としてパラグアイの手工芸品とニャンドゥティを少しですが、販売させていただくことになりました。

アルゼンチンから帰国して現在までニャンドゥティの文献を調べたり、岩谷エレナ先生のニャンドゥティ教室に通ううちに、私がアルゼンチンで習った事と、パラグアイで一般的に行われている方法に違いがあることがわかってきたのでその違いをまとめました。以下、掲載いたしますので、初版を買っていただいた方もぜひご参考になさってください。


この度、日本でこの第2版を発行するにあたり、この本を手にしてくださる皆様に御礼を申し上げます。
この手ほどき書は、私がアルゼンチン滞在中に参加したパラグアイ人のディナ先生の初心者向けワークショップの記録で、先生のやり方にそって書かれたものです。日本に戻ってから日本におけるニャンドゥティの第一人者である岩谷エレナ先生に師事し、自分でも文献を調べていくにあたり、ニャンドゥティと一口にいっても人それぞれ、作り方が異なる事が分かりました。
 ディナ先生はパラグアイでお生まれになり、その後アルゼンチンに移住されたため、彼女の方法は現在、パラグアイで行われているニャンドゥティの作り方とは違う部分があります。勿論、パラグアイでも、一つの模様を作る方法は何通りもあり、その家に伝わる独自の作り方というものがあるということもわかってきました。
 ニャンドゥティにはこれが、定番である、というような作り方はありません。作り手のひとりひとりが長い間、作品を作りながら独自の方法を文字通り編み出してきたからです。ただ、今後、さらにニャンドゥティを習いたい、という方の為にパラグアイで一般的に使用されている用語の違いと方法の違いについてここに記しておきたいと思います。
ニャンドゥティの基本のテクニックは2種類です。
  1本ずつ交互に糸をくぐらせる
  玉留めをする

entretejido(エントレテヒード)、もしくは単にtejido(テヒード)と呼ばれます。
は本書ではcadenap.23)と書いてありますがfilete(フィレテ)という言い方の方が一般的です。
Sobre cadenacontra cadenap.23)というテクニックも紹介しましたが、特に必要ありません。
 
作り始めに、玉留めを裏から出しステッチで抑える方法(p.11)、この方法だと真ん中に玉留めを固定する事が出来るのできれいに模様を作る事が出来ます。パラグアイでよく行われているのは糸を裏から出さず、玉留めを作ったすぐ上の糸を割って針を通す方法です。

el
flor de medio dia(正午の花)という模様を紹介しました(p.30)が、ニャンドゥティの文献にはこれと似た模様は見当たらないので、ディナ先生のオリジナルと思われます。
ディナ先生の方法の特徴の一つ、裏のステッチに糸を絡めていく方法(enganchar al otro)はあまり一般的ではありません。しかし、これを行うことによって最後にモチーフを外したときに糸がばらばらになる危険を避ける事が出来ます。
きれいにモチーフを作る為には、ニャンドゥティを作る人それぞれが試行錯誤を繰り返しています。残念ながらディナ先生をはじめ多くの職人の方々はご高齢でしかも、口承でテクニックを伝えてるため、その技術のすべてを伝えることはできません。しかし岩谷先生をはじめ、私達、ニャンドゥティに興味をもった皆さんが、その技術をいくらかでも後世に伝えることができたら素晴らしい事だと思います。
この未熟な本が皆様の興味の入り口になっていただけたら作者としてとても嬉しい事です。第2版を出すに到ってご協力戴いた皆様にもここで御礼を申し上げます。
いつも笑顔でご指導いただく岩谷エレナ先生、全面的にグラフィックデザインをご協力戴いたosanai design studio様ありがとうございました。アルゼンチンの出版人であるCarolina Urresti、アルゼンチンのグラフィックデザイナー、Sabrina Mazzalupo、そして現在は病気療養中のディナ先生とご主人のアントリン先生に、心からの感謝を送ります。
               2014年 11月  久野 久美子